耳か~る君の門出
2006年 12月 03日
かもかもさんの粋なはからいにより、
私もお届けに同行させていただけることになりました。
ほんとは、うちからちょうど、10キロの地点にある、
最寄駅まで走っていくつもりだったんだけど、
耳か~る君に使ってもらいたい、とてもよいトイレ砂の
トフカスサンドや、優しい里親さまご一家に食べていただきたい、
おいし~いケーキを持っていけないので、
それならば、と車で行きました。
里親さまのお宅は、以前、走ったことのある道沿いにありました。
三ノ宮から大阪城まで走ろう、というイベントでブラインドランナー
(視覚障がい者のランナー)の友人と一緒に、わいわい言いながら
走った道でした。
里親さまのお宅についたら、ふっと香る、お線香の匂い・・・
お部屋の空気までが、私たちが到着するのを待っていたような気がしました。
このおうちには、以前も来たことがありました。
あの時は怖がりさんの猫ちゃんを連れていました。
初めての保護にゃんでした。
大切な、大切な子でしたよ。
すべてはこの子から始まったんです。
もう、この世にはいない、虹の橋にいってしまった
その子の名前はモンちゃんです。
耳か~る君は、みみ太、と名付けてもらいました。
キャリーから出た、みみ太くんは、お部屋の中を探索して
みんなに愛想を振りまいて、また探索・・・・
いろんな場所を見て、におってました。
おやつも頂いて・・・
そして、時々、確かめるように、人のそばにきて、
ここが、ぼくのおうちですか?
と聞いてきました。
みみ太くんの新しいおうちは、3年前に訪れたときと変わらず、
古くて決して広いおうちではありません。
でもかわいいインテリアや、工夫を凝らしたものたちが
優しい輝きを放っている、素敵なおうちです。
モンちゃんの祭壇に上がったみみ太くん、
みんなはちょっとびっくりしてしまったけど
きっとモンちゃんに挨拶したかったんじゃないかな?
よろしくね。
これからは、ぼくがみんなのことを守っていくからねって。
新しい家族に囲まれて、みせてくれた優しい表情は、
行政の施設では決してみれなかったものだと思います。
タケさん、ご家族の皆さま、みみ太くんのことを
よろしくお願いいたします。
優しい時間に満ちたお届けで、寒い冬晴れの日だったけど、
暖かい気持ちにお腹がいっぱいになりました。
ぬくぬくホットカーペットが気持ちいいね。
うん、そうやで。
よかったなぁ、みみ太くん。
もう、おうち探しせんでえんやで。
のんびり暮したらええんやで。
ずっと元気でいてや。タケさんとご家族を支えてな。
タケさんとご家族の皆さん、かもかもさんご夫婦、預かってくださった方、
行政のボランティアさんたち、行政の施設の方々、
そして、PCのモニター越しにみみ太くんの幸せを
祈ってくださった皆さん、本当に、本当にありがとうございました。
心から御礼申し上げます。