老いるということ

昨日、動物病院での出来事。

混み合った待合室で、入院していたゴールデンに
面会にきた母子がいた。

そのゴールデンは右後ろ足が剃られて手術の痕があり、
左前足には点滴のチューブがついていた。

その子は、飼い主に会えて嬉しかったのだろう、
中年の女性のそばにとことこと歩いていった。
一緒にいた、小学生高学年とおぼしき娘も
ゴールデンを優しくなでていたのだが。

そのゴールデンはその場で血便まじりの
ひどい下痢をしてしまった。

娘は「臭い!」といったきり、鼻を押さえて
ゴールデンから離れた。

飼い主の女性も成す術がないのか、
犬のリードを短く持ってオロオロしている。

後ろにいた、高そうな猫をキャリーに入れた
女性も鼻をつまんでいる。

確かに、待合室にはひどい臭いが充満していた。

病院のアシスタントが、雑巾やペットシーツを
取りにいってる間、誰も何もしようとしない。

私も普段なら、病院用バッグには必ずペットシーツを
入れてるのだけど、あいにく、手持がなく、
とりあえず、ゴールデンのお尻をふいてあげようと
ティッシュを取りだし、ふこうとしたら、
飼い主がようやっと「すみません、ふきます」と言った。

私と一緒にゴールデンの汚れたおしりとしっぽを
ふいた飼い主は泣いていた。

飼い主は泣くのに忙しいのか、絶句している。

大丈夫やで、
大変やな
しんどいんやな
おかあさんに会えて嬉しいんやな
ようがんばってるな
きみ、何歳や?
そうか、まだまだがんばらなあかんな
はよ、ようなって、お散歩いこうな
元気になろな

そんな言葉を私がゴールデンに話しかけると
飼い主もようやっと気持ちが治まってきたようだった。

すみません、すみませんを連発し、
離れた場所から凝視していた娘もようやっと
そばにきて、ゴールデンの頭をなではじめた。

聞くとゴールデンは11歳だと。
大型犬の寿命は短いと聞く。
体調を崩して入院しているこの子が
元気になることを願ってやまない。



以下・・・ちょい、吼えてみる。




だが、しかし、
動物医療が進み、ワクチンの接種をするようになり、
犬猫の寿命は飛躍的に伸びたと言えるだろうが、
我が子とした動物たちが老いたとき、
ちゃんと診ていけるのか。

老いた子や病気になった子を手厚い看護で
支え、時には寝ずにそばにいて見守って・・・
そして見送って、心のこもった葬送で亡くなった後も
その子たちのことを胸に秘めて頑張っているayaさん
の姿を間近に見ているから
どうしても、ギャップを感じてしまうのだ。

動物たちに対する愛情の深さはさまざまだろうが
やはり、動物たちをまるで着飾るための
アクセサリーのごとく扱う人々を
多く見てしまうと、違和感、いや、
嫌悪感すら感じてしまう。

ペットブームなどと言ってあおりたてる今の
メディアにもペット産業にも、責任はあるのだろうが
一番、問いたいのは個人の資質の問題。

全国の保健所で殺処分される子たちの
数は、先進国としては恥ずべき数字になっているのだ。

ペットブームの追い風をうけ
流行りを過ぎた犬たちが、そのブームから
少し遅れて収容されるのだ。

つれてくるのはその子たちの飼い主。

流行りじゃなくなったから
老いたから
病気になったから
引越しで飼えなくなったから
結婚相手がアレルギーだから

などなど。手前勝手な理由が並ぶという。

だがしかし、あきらかにブランド犬とわかる子で
健康な子には里親が見つかることもあるという。
ネット上でもその子たちを助けようとしている
人もいる。たまたま、見てしまった収容所情報なんかを
拾ってきてmixiなんかで「誰か何とかしてください」と言う。

>里親掲示板では普通、こういった「丸投げ」書きこみは
削除対象になることが多い


もちろん、みんな善意でのこと。

でも、ブランド犬じゃない子たちの命はどうなんだ?
いかにも雑種、という子たちは?
病気の子は?
怪我している子は?

考えだすと切りがない。
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by chobi020500 | 2006-02-23 21:13 | ★にゃんずの日常★ | Comments(0)

シニア猫たちの日常、時々保護猫


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